2022.10.16私生活について
野菜と花
ショートステイ白ゆり七重浜
増田 秀子
母が亡くなり9か月になる。
母は家の周りの小さな畑に、野菜と花を丹精込めて育てていた。
その畑を何もしないでいると、叱られるような気がして、野菜と季節の花を植え育てた。母が行っていた事を思い出しやってみた。
母のようにまめに手入れは出来なかったが、野菜は健気に育ち実を付けてくれた。
母が長年手入れし、耕してきた畑のおかげである。
また苦手だと思っていた虫たちのお陰でもある。
トマトとししとうは去年と同じくらいの収穫であった。
キュウリとピーマンも豊作といえる。
ただ植えたはずの苗が何処かに消えてしまったら、なんと全部カラスに食べられてしまった。
昔からある花たち、サフラン、つつじやシャクヤク、スミレは自立しているがごとく、その時期に見事に花を咲かせた。水仙、チューリップ、グラジオラス、百合や菊も増えている。
ホウズキも白い花が終わり朱色の実を付けている。
ひまわりを昨年の種から育て、家の周りを取り囲むように植えてみた。
七月から黄色の花が、大小満開に咲かせた。
今、沢山の小鳥たちが大きな葉の上でにぎやかに食事をしている。
大好きな小鳥たちの訪問に、母もきっと喜んでいると思う。
でもカラスの仕業には腹が立つ、しかし考えようによっては「賢くなれ」と教えてくれたのかもしれない。来年はもう少し上手く出来るようになりたいと思う。