札幌市・函館市の介護施設|医療と介護の融合を実現する白ゆりグループ「メディカルシャトー」

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スタッフのつぶやき

2022.10.09私生活について

私の趣味

巡回ステーション白ゆり美原

渡辺 悦子

 

30年前山登りと山菜採りを同時に始めたのだが、膝を故障してからは山登りが出来なくなり現在はもっぱら山菜取りに夢中だ。 

 

当初、女友達と二人で行動する事が多かった。
はじめの頃あまりにも早く山に到着してしまったある日、静けさの中ざわざわと風の音が妙に怖くて、入山出来ず誰か来るのを待っていた。
ようやく1台の車が入って来て事情を話すと
「そんなにも怖がっていて山に入れるのか?」と冷笑され
「どれ」と爆竹を鳴らしてくれ途中まで一緒に歩いてくれた。 

 

女友達はまるで山菜採りの名人の様な姿でいつも地下足袋を履いていた。
春先タケノコ採りをしているとガサガサと音がした。
「熊?ねえ熊??」と叫んでいる。
本当の熊なら答えるはずがない。 
二人で逃げた。無我夢中で逃げた。
ふと横を見ると、友達がいない…。
後方で転んでおり慌てて戻ると なんと、地下足袋の指の間に笹が絡んで転んでいたのだ。
その後ろで黒の上着を着た男性が怪訝な表情でこちらを見ていたのだ。
ほっとした途端二人で笑い転げた。 

 

また、市場に山菜を卸している「おっかー」と呼ばれている女性と何度か一緒に行動する事が出来た。
とある場所に着くと、「おっかー」は、「あんたらはここで採ってな。
私は200カイリ超えて行くから」 と言って、2m程の高さの有刺鉄線を超えてあっという間に見えなくなった。
戻って来た手には、袋いっぱいのセリが入っていた。
のちにその場所を探してみたが、何度行っても見つけることができなかった。

 

しかし近年熊の出没で参道が閉鎖されており、入山出来る山も少なくなってきた。 
人里に降りてきて畑の野菜、果物が荒らされ、街にも出没したとニュースになっている。熊も怖いし体力も無くなってきた。
そろそろ山菜取りを辞めようかな?と思いながら、無理せず 十分安全に配慮してほんの少し自然の恵を頂きリフレッシュしたいと思う。 

 

皆さんは何か夢中になっている事はありますか?