札幌市・函館市の介護施設|医療と介護の融合を実現する白ゆりグループ「メディカルシャトー」

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スタッフのつぶやき

2017.03.01お仕事について

認知症ケアのプロとして

グループホーム白ゆり新さっぽろ

藤井裕枝

 

わたしがグループホーム白ゆり新さっぽろの事故対策委員長になって4年目になります。

日本全国で、台風、水害、地震などの色々な災害に襲われる事が多くなってきています。グループホームは認知症の方専門の施設です。このような事態が起こった場合どうするか?日々悩んでおります。

3年ほどまえ、グループホームで入居者様主体の避難訓練が出来ないか?と入居者様で行うバケツリレーを行いました。職員の中には「認知症の人だからやっても意味ないのではないか?」と疑問視する人もいました。でもこのバケツリレーを終えてある入居者様が「自分の身は自分で守りたいさ!これぐらいできなくちゃ!」と私に言って下さいました。その言葉を聞いて私は自分を恥ずかしく思いました。認知症の人だからこちらが全て指示して助けてあげなくちゃならない、と思い込んでいたのです。その考えはその方の可能性と尊厳を奪っていたことに気づきました。この出来事から私はもっと深く認知症について勉強していきたいと思い、認知症ケア専門士の資格を取る事にしました。認知症ケア専門士の勉強をするうちに、介護という仕事の奥深さや面白さに目覚めていきました。あの入居者様のあの一言がなかったら、今の私はいません。介護職員として、認知症ケアのプロとして日々研鑽しつつ、皆様の安心安全のためにさらなる努力をしていきたいと思っています。私が異動になってしまい、その方と会う機会はなくなってしまいましたが、次会える時には改めてお礼を言いたいと思っています。