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スタッフのつぶやき

2017.05.01私生活について

『やればできないことはない』

『やればできないことはない』

本間 恵里花

 

私は4年前貧乏世界一周旅行に旅立った。移動手段、宿泊先は現地でとりながら進んでいった。今の夫と英語も挨拶と一般的な単語程度しかできない程度で今思えばよく無事に帰って来たと思う。かなり無謀な挑戦だったが無事18か国周り帰国できた。沢山危険な目にあったが一番の事件を話そうと思う。それはアルゼンチンで起こった出来事だった。

治安は良くない方であることは知っていたが旅も終盤でかなり油断していたのかもしれない。その国に着いた1日目のことだった。お洒落な雰囲気のゲストハウスで共同キッチン付き。夜ご飯を二人で作っている時デジカメでキッチンを撮影していた紳士がいた。少し料理で目を離した隙に巧妙な手口でリュックが盗まれた。全く盗まれた気配も感じなかった。夫は顔面蒼白で追いかけた。ホテルの人にも尋ねるが全くわからないと。盗まれたリュックの中にはアイパット、夫のパスポート等が入っていた。アルゼンチン人は英語があまり伝わらない。英語さえできない私たちは電子辞書でスペイン語を必死に調べそれを紙に書き写してみせるしか方法がなかった。放心状態でキッチンに戻ると一人の優しそうなイケメン男性が料理を作っていた。英語はあまりわからないようだったがジェスチャーでなんとなく会話が伝わり事情を話すとその男性が笑顔で慰めてくれているのはわかった。自分も公園で盗みにあったことがあったと話す。その男性は哀れに思ったのか一緒に警察と日本文化教室のようなところを知っているから案内してくれると言ってくれた。翌日はちょうど大使館が休みだった。パスポートを再発行するには盗難証明書が警察で必要だった。伝えることは電子辞書で調べていった。警察に着くとイカツイ警察官が現れ、紙に書いた内容をみせるが全然取り合ってくれない。アルゼンチン人の男性も説明してくれるが取り合ってくれず途方にくれてしまった。帰りに日本文化教室に寄ったがちょうど不在だった。翌日大使館に行くとやはり警察で盗難証明書が必要と言われた。警察が取り合ってくれなかったことを伝えるとツーリストポリスに行ってみてはと提案された。ツーリストポリスに行くと管轄の警察署に行くように言われ結局、同じ警察署に行くことになってしまった。もう一度警察に行っても同じことだと思った。しかし警察に行く途中で奇跡は起きた。私たちは道がわからなくなり途中でアジア系のおじさんがいた。道を尋ねると日本人だった。その方は日本の夏の暑い間はアルゼンチンに旅行に来ていると話すかわりものだった。事情を話すと警察についてきてくれると話す。一緒に警察に再突入、今回は女性の警察官で話を聞いてくれた。日本人男性も一緒に説明してくれた。無事盗難証明書は発行できた。

パスポート発行までに期間がかかった。しかしフライトのスケジュールもありナイアガラの滝をどうしても行かなければならなかった。バスの中でパスポートをみせる機会がなんどかあった。コピーは所持していたのでそれをみせなんとか乗り切ったがとても怖かった。

言葉も通じない国に行くのは本当に大変で怖い目にもったがなんとか世界一周の目標を達成し人間やればできないことはないと実感し多くの人に助けられ、大変よい経験ができた。