札幌市・函館市の介護施設|医療と介護の融合を実現する白ゆりグループ「メディカルシャトー」

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スタッフのつぶやき

2019.02.15お仕事について

訪問看護師になって1年!

訪問看護リハビリステーション白ゆり

田原 愛

 

私は、急性期病院、クリニックでの看護師を経て、現在は訪問看護リハビリステーション白ゆりの訪問看護師として働き、1年が過ぎました。入職してから、良くも悪くも忙しい毎日を過ごしております。

病院の看護師と訪問看護師の違い、病院と在宅での患者(利用者)との関わり方の違い、大きい組織と小さい組織で働くことの違いなどさまざまな戸惑いと不安、疑問をもち、日々、奮闘中です。病院ではわからなかった高齢者や独居高齢者の生活ぶりや、利用者・家族の人生や歴史や生活パターンによる多様性には驚くことも多いです。

そこで、私が感じた訪問看護という仕事について少し述べてみます。

 

①医療の視点による看護から生活の視点による看護へのシフト

ただ単に病院と同じように看護を提供することが訪問看護の仕事ではなく、利用者を生活の視点から総合的にみて、病気と闘いながら、その人らしく生きていくことを支える役割があることや、介護する家族とも十分な関わりをもってカウンセラーのような役割があることも知りました。

 

②探偵のようにふるまう訪問看護師

訪問看護師は限られた回数の訪問で、最大限の知恵と想像力を働かせて、次回の訪問までどのような暮らしをして、どう安心して暮らせるかを考えて援助する役割があります。そして、訪問宅を見渡すと、実はその利用者のことを知るネタがたくさんあります。生活背景を考えながら助言をします。

 

③訪問看護師は人の話を上手く聞く

利用者や家族のどんな愚痴や文句にも深くうなづき、同意しながら上手に傾聴することが必要です。コミュニケーションが利用者の大きな支えになっていると感じます。特に、高齢者や独居の方はお話好きの方が多いので、時間を忘れてしまわないように傾聴します。

 

上記以外にも、たくさんの発見や感じたことはあります。在宅では、利用者の療養環境も千差万別、医療材料・機器も限られています。また、家族それぞれの事情も異なっており、それぞれに合わせた対処が必要になりますし、各人がもつ病気や既往歴などもさまざまです。そこに対応するには、多方面の知識とそれを使いこなせるだけの技量が必要となります。経験不足や不得意・苦手とする分野もありますが、私は今まで、がん看護に携わることが多かったので、その経験を活かし、訪問看護に必要な多方面の知識や技術のひとつとして、「がん看護に関するケア」の提供と、一緒に働くスタッフへ伝達・指導していくことができれば…と思います。

まだまだ訪問看護師としての知識も技術も一人前ではありません。また、当事業所は改善が必要なことも多く、日々、これからの発展のための試行錯誤が必要と感じております。自分自身の疑問や不安の解消や事業所全体のスキルアップを目指し、なにより、利用者のよりよい在宅療養のため、在宅療養ケアに必要なことを学んでいきたいと思います。