2018.10.01私生活について
「癒しの黒猫」
ライフプレステージ白ゆり乃木
池田 理紗
「にゃ~」
私が家を出ると、待ち構えているかのように黒猫がいます。まるで「行ってらっしゃい」とでも言っているみたいに顔を見上げて鳴き声をあげます。その可愛らしい姿に癒され、今日も一日頑張ろう!という気持ちになります。
ある日突然その猫は私の家の前に現れました。私の家の両隣、向いの家がたくさんの猫を飼っているので、それにつられてやって来たのかもしれません。首輪をつけていない野良猫なのに、最初から凄く人懐こい猫でした。足元にすり寄ってきたり、すぐに体を撫でさせてくれたり、お腹を見せてくれたりすることもあります。
私が家に入ろうとすると玄関のドアの前に陣取っていて、中々入らせてくれません。玄関を開けるとすぐに中に入ってきて靴箱の下に潜り込んだり、階段を勢いよく駆け上がり、踊り場でくつろいだりすることもありました。本当は飼ってあげたいけれど、父親が動物アレルギーなので飼うことが出来ません。
普通の猫は警戒心が強く、触ろうとすると逃げてしまうので近づくことも困難です。
「野良猫なのに全く警戒心を見せず、近寄ってくるのは、とても性格の良い猫ちゃんなんだね」とご近所の人達は話しています。また「猫を可愛がるといいことがあるよ。特にこの猫は黒猫だからね」とも言います。
私は猫語が分からないし、猫も私の話していることが分からないと思います。でも言葉が分からなくても、目で訴えたり、体をすり寄せたりなどスキンシップを通して意思の疎通を図ることが出来ているのではないでしょうか。
玄関先でまた黒猫は私を出迎えてくれます。今日も元気に行ってきます!