札幌市・函館市の介護施設|医療と介護の融合を実現する白ゆりグループ「メディカルシャトー」

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スタッフのつぶやき

2018.09.01お仕事について

~認知症ケアと看取り~

グループホーム白ゆり新さっぽろ

森 一恵

 

私は、ある病院勤務から転職を考えた時、就職情報誌をめくり一番に白ゆりの募集が目に入ったことを今でも良く覚えています。

認知症の方のための介護がやりたい・・・私の頭の中にはグループホームでの仕事しか選択肢はありませんでした。

 

病院勤務を7年経て、グループホームに勤めた理由が2つあります。

病院の介護病棟とはいえ認知症の方もいますが、ほとんどが重度な方ばかりでお話しする事が出来ません。それに加え毎日のように沢山の方の看取りケアと向き合わなければなりません。

夜勤中に鳴り響く心電図の音、その音を聞きながらおむつ交換・食事介助・身体介助

亡くなった後のエンゼルケア・・・

そういう夜勤が多くなると、末期がんで亡くなった私の父親を思い出してしまうのです。

そんな夜が何日も続くと、次第に病院での介護が辛くなりました。

その後転機が訪れ、介護病棟勤務から4年後にリハビリ病棟に異動になり、多くの認知症の方と関わるようになりました。

初めは戸惑いもありましたが、認知症高齢者への理解を深めるために、色々な研修を受けたり、専門の本を読み漁って関わり方を独学で覚えていきました。

すると、たくさんお話ししたり、みなさんが私の顔も覚えて下さったり、毎日の介護が楽しいと思うようになっていきました。

その後も認知症ケアに対する想いが膨らみ、「もっと本格的に認知症ケアを学びたい」

という想いと、病院は病気と向き合う場所であるという現実的な違いから、自分のやりたいことを選んだ結果がグル―ホーム白ゆり新さっぽろだったのです。

今、私のホームでは看取りを行っていますが、始まった頃は正直あの辛い事がまたなのかと思いましたが、自分のユニットの入居者様の初めての看取りを経験させて頂いた時に思ったことが、こんな静かな看取りがあるんだと、驚きと感動を覚えた事です。

病院で迎える終末期は、どうしても事務的な印象を感じていました。

暖かい穏やかな空間で人生の最後の時を、自分らしく静かに暮らせる終末期・・・

それがグループホームの看取りケアだと、初めて知ることが出来ました。

 

病院で経験した看取りに対する辛い記憶は、今、穏やかな看取りケアを経験したことで、辛いものではなく、死が人生の延長線上の当たり前のものであり、その人らしい最期を迎えられる場所を私たちが提供出来たらいいなという想いに変わりました。そして若い職員にも辛い看取りケアにならないように職員の心のケアも自分の役目かな?と思いながら今日もグループホーム白ゆり新さっぽろで働かせて頂いています。